お金を借りにくい職業とは?不安定な職種で、審査が心配な場合

職業に貴賎はないと言われていますが、実際にお金を借りようとすると「その職業だと借りられないのでは?」と周りの人に忠告された経験のある人いますよね。

でも、実際のところお金を借りにくい職業なんていうものはあるのでしょうか?

ローンの審査について様々な噂が飛び交っていますが、実際に どのような人が借りやすくて、どのような人が審査落ちしやすいのか、ここでは借入審査の実態について詳しく説明していきます。

一般的にローンが通りにくいと言われる職業一覧

  • 水商売
  • 警察官
  • 芸能人
  • プロスポーツ選手
  • 派遣社員
  • 教師
  • 自営業
  • タクシーの運転手
  • 公務員

この他にもいくつかお金借りにくい職業がありますが、実はこれらすべての職業が審査に通りにくいわけではありません。

この中では、警察官、教師、公務員は、正社員よりも融資を受けやすい職業になります。

その理由については後ほど詳しくご紹介しますが、ここではローンの審査に通りにくい職業についてもう少し詳しく見ていきましょう。

上記の3つの職業以外に共通している点があります。

それは、月収制でないということです。

働けば働くほど稼ぐことができますが、反対に仕事をしないと収入がゼロになってしまいます。

プロスポーツ選手などは年収制ですが、契約更新できなければ翌年の収入はゼロです。

このように将来の収入が不透明な職業ほど審査では不利になります。

ただし、実際に職業で審査を落とされることはありません。どういうことなのか、次章で詳しく説明していきます。

結論:借入審査と職業はほとんど関係がない

銀行や消費者金融などが審査で調べているのは、完済まで安定した収入が続くかどうかという点です。

その人がどんな職業なのかはほとんど関係ありません。

例えば芸能人などは、有名になってテレビに出るようになったら急にお金を借りやすくなったという話を聞きます。

テレビに出るようになったら、ある程度の安定収入が期待できるので金融機関もお金を貸しやすくなるわけです。

水商売は審査に落ちやすいとされていますが、実は水商売だから審査に落ちているのではなく、すでに高額な借金を抱えているため審査に落ちてしまうことがほとんどです。

もしくは、勤務先を転々としているかのいずれかです。

銀行や消費者金融もお金を貸さないと収益を挙げられませんので、どの職業に就いているかというだけで審査を落とすようなことはありません。

ただ、その職業の離職率や平均年収などは参考にされます。

個人事業主はお金借りにくい職業の典型ですが、個人事業主は5年で8割近い人が廃業するというデータがあります。

「2割の確率で返せるからお金を貸して」と友人に依頼されて、お金を貸すような人はいませんよね。

このように職業と借入審査がまったく関係ないわけではありません。

ただし、金融機関が判断しているのはあくまでも、完済できるまで収入が続くかどうかという点だけです。

その判断をするために審査を行っています。それでは、どのような項目が審査で重視されるのかについて次章で見ていきましょう。

職種以外に借入審査に関係する3つの項目

職業そのものは借入審査にそれほど影響しないとお伝えしましたが、警察官、教師、公務員は借りやすく、個人事業主は借りにくいというのは事実です。

それでは、いったい何が借入審査にかんけいしてくるのでしょう。

  1. 収入の安定性
  2. 雇用の安定性
  3. 勤続年数

借入審査で重要なのはこの3点です。それぞれ、なぜ重要なのか解説していきます。

収入の安定性

まず大事なのは、完済まで毎月一定額の収入が約束されているという点です。

金融機関がお金を貸す時には、そのときの収入をベースに融資可能かどうかを試算します。

ところが、返済の途中で収入が途切れてしまったら、返済困難になってしまいます。

例えば交通事故にあったとして、正社員であれば有給休暇や休業補償を使って入院期間でも収入を得ることができます。

ところが自営業やフリーターの場合は休んだ日は無給です。

これではとても収入が安定しているとは言えませんよね。

何かあったときにもきちんと返済は続けるためにも、収入の安定性はとても重要なポイントになります。

審査を受ける前に、完済まで収入が続く根拠があるのかどうか、自分なりにチェックしてみましょう。

雇用の安定性

警察官、教師、公務員がお金を借りやすい職業だという理由は、この雇用の安定性にあります。

公務員は不祥事もなく普通に働いていれば、ほぼ間違いなく定年まで雇用が保証されています。

会社員のようにリストラされることもほとんどありません。

プロスポーツ選手や芸能人がお金を借りにくいのは、収入の安定性に欠くという理由もありますが、そもそも雇用が不安定だからという理由もあります。

銀行や消費者金融は、このような安定性の高い人に積極的に融資を行い、将来性が見えない人には融資を行いません。

このため、同じ正社員であっても一部上場企業の社員と、零細企業の社員とでは審査での評価が違います。

前者は倒産リスクが低いため審査に通りやすく、後者は倒産リスクが高いため審査が厳しくなります。

審査に通るかどうか不安だという人は、自分の勤務先がどれくらい安定しているのか、客観的に分析してみましょう。

勤続年数

大手企業で正社員として働いている人は、それだけで審査では高い評価を受けます。

ところが、そのような人でも審査落ちすることがあります。

いくら好条件の会社に勤めていても、その会社を辞めるというリスクがあるためです。

このリスクを測るのに使われる指標が勤続年数です。

一般的に勤続年数が短い人ほど会社を辞める確率が高く、国の調査では大学卒の離職率は1年目で11.9%、2年目で10.4%、3年目で9.5%という結果が出ています。

中途採用でも同じような傾向にあるため、勤続年数が短い人ほど審査が厳しくなります。

とはいえ、銀行なら1年程度の勤続年数があれば、勤続年数が足りなくて審査落ちするということはありません。

消費者金融の場合は、勤続年数をそれほど重視しないため半年くらい同じ職場で働いていれば問題ありません。

ただし、それよりも短い場合にはお金借りにくい属性になってしまいますので、転職を考えている人は転職前にローンの申し込みをしておきましょう。

審査に通りにくいと思ったら、借入希望額を少なくして申し込むこと

自分の職業や勤務先の安定性などを分析して、審査に通りにくいかもと感じたときには借入審査を受けないほうがいいのでしょうか?

借りずに済むのであれば、借りないのが理想ですが、そうは言ってもお金が必要なときがありますよね。

そういうときには借入希望額を少なくして申し込みましょう。借入希望額が少ないということは返済までの期間が短くなりますので、それだけ未来に対する不確実性が下がり、金融機関も貸しやすくなるというわけです。

属性が低い人は1社から100万円借りるよりも、2社からそれぞれ50万円借りるほうが審査を通る確率が上がります。注意してもらいたいのは、1社ずつ申し込むということと、月々の返済額が大きくなりやすいという点です。

ローンの申込みを同時に行うと、お金に困っていると判断され申し込みブラックと呼ばれる状態になることがあります。それを回避するために、1社の審査結果が出てから、もう1社の申し込みを行いましょう。

また、2社から借りた場合には、それぞれに返済しなくてはいけませんので、月々の返済が1社に返済するよりも高額になりがちです。無理のない返済計画を立てて、完済できると判断してから申し込みしてください。

まとめ:職業で審査落ちすることはないが継続した安定収入が重要

ローンの審査で借りやすい職業や、借りにくい職業というのはありますが、
その職業だから絶対に融資を受けられないという働き方はありません。

融資を受けられるかどうかは、「収入の安定性・雇用の安定性・勤続年数」の3点を総合的に判断して決まります。

収入が不安定な職種であっても、10年間働き続けているとすれば「融資しても大丈夫」と判断してくれることもあります。

また、金融機関によって審査基準が違いますので、A社で審査落ちしてもB社なら借りられたというようなこともあります。

不安定な職種だからと最初から諦めるのではなく、借入希望額を少なくしたり、中小の消費者金融のように審査基準が低い金融機関を利用したりと、いろいろと工夫をしてみましょう。